ベルリンといえば真っ先に思い浮かぶのが 「ベルリンの壁」。
ベルリンの壁が崩壊したのは1989 年。当時ワタクシは小学生。
当然その頃に細かい部分や時代背景を理解していたわけではありません。
ただ連日TVで報道される映像を通じて、遠いドイツ(東・西ドイツ) という国で何かとんでもない事が起きている ということは認識していた記憶があります。
壁の崩壊は記憶に残る中で一番古い海外のニュース、そんな感じです。
2007年末のベルリンを歩いた限りでは、この街がかつて分断されてたとはとても思えません。
歩行者用信号のデザインが旧東側と西側で違いがあるくらいで、地図を見ながらでないとそこが壁の内側だったのか外側だったのか、あまり区別がつきません。
そんな中、分断の歴史を伝えているのが上の写真の建物 「チェックポイント・チャーリー」。西ベルリン側の検問所だった場所です。
この地点に立てられていた看板。
片面には 「あなたはアメリカの管区から離れます」
裏面には 「あなたはアメリカの管区に入ろうとしています」 。
ここで街が分断されていたようです。
ここのすぐ近くにはベルリンの壁についての博物館 「チェックポイントチャーリーハウス」 があります。我々も歴史を勉強すべく行ってきました。
この博物館では壁の歴史や民主化運動についての資料が展示されていました。壁の作られる経緯の写真もかなり印象的でしたが、一番印象に残ったのは壁越えを試みた人々についての展示。
車のエンジンルーム、スーツケース、スピーカー等に潜んで検問をくぐりぬけた人がいたそうです。中には軍服を寸分違わず作成してすり抜けたツワモノも。
ただ、失敗して命を落とした人も多数。
この国は日本とはまた違った戦後の歴史を歩んできているようです。
まだまだ勉強することがたくさんあることを痛感しました。
思いのほか博物館で時間を取ってしまい、外に出ると薄暗くなっていました。
現存するベルリンの壁が展示されている場所へ急行。
意外と薄い。でも越えるのは簡単じゃなかったというのは先程、学習済み。
それにしてもこんな壁で街を囲むなんて普通じゃない。
今じゃオランダからドイツに入る時にパスポートチェックすらないのに。
その足でブランデンブルク門へ。
この門こそが小さい頃に見たドイツの熱狂の映像の場所です。
昔から一度行ってみたかった場所。
とても静かなクリスマスを迎えていました。
ここに壁があったのは20年前。20年前といえばもう既に生まれていたわけで、普段はあまり意識しないけど、我々が歴史の中に生きていることを実感しました。
大げさに言えば、今を生きるものとして少し考えさせられる、そんな街歩きでした。
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