オランダで生活して1年。
ようやく挨拶くらいはオランダ語でできるようになりました。
こちらが頑張ってオランダ語で話すと、大抵は笑顔で対応してくれます。
自分の話した言葉が通じると、やはりこちらもちょっといい気分。
同僚のオランダ人に 「これオランダ語でなんていうの?」 なんて質問すると、うれしそうに教えてくれます。自分の勉強にもなるだけでなく、職場の雰囲気もよくなるし一石二鳥。
やっぱり、自分の国の言葉を話されて悪い気はしないようです。
とまー、普段はこんな感じで教えてもらったり、勉強して話す側の立場にいる訳だけど、今週はめずらしく逆の立場に立たされました。
タイトルにある通り「日本語を教える」側。
とはいっても先生になったわけじゃなくて、週末に一緒にサッカーした中国人学生の郭くんに、ほんの少し日本語を教えただけ。
ただ、これが思いのほか大変でした。
郭くんの日本語は片言で簡単な会話ができるようになった程度。
サッカーの帰りに一緒に食事した際に
「ワタシハ、カクトイイマス。ニジッサイデス。」
と、たどたどしいながらも日本語で自己紹介してくれました。
日本語を勉強してくれてる人がいるとうれしいものです。やっぱり自分の国の言葉を一生懸命に話されると、悪い気はしないんだね。
で、その時、初めて彼の年齢を聞いたので
「へー、ハタチかー、若いね。」 と何の気なしに返答すると…
「ハタチってナンデスカ?」 との質問が帰ってきました。
「ハタチは20歳って言う意味だよ」 と答えると
「漢字でドウ書きマスカ?」 と中国人ならではの質問。
「にじっさいと同じだよ。」 と答えると、
「じゃあ、ハタチとニジッサイはドウ違うデスカ?」 だって。
う~ん、難しい。
続いて、その流れで数字の話に。
「ナナとシチはドウ違いマスカ?」
「ヨンとシはドウ違いマスカ??」
これまた難しい質問。
ちょっと数字の話をしてるだけなのに…。
普段何気なく使ってるけど、日本語って意外と難しいな~。
で、上の質問の回答についてなんだけど、郭くんがあまりにキラキラした目で質問してくるので適当に答えるわけにもいかず、真剣に考えました…。
その結果が、これ。
「にじっさい」 と 「はたち」 の違い
どっちを使ってもオッケー。普通に数えていった場合は「にじっさい」。ただ、20歳はキリもいいし、大人になる年齢なので特別な読み方として 「はたち」 がある。どっちかっていうと 「はたち」 の方が一般的。
「なな」と「しち」、「よん」と「し」の違い
ほとんどの場合はどっちを使っても大丈夫。ただ、「四国」とか「七味」とか読み方が決まってる場合もある。日本人でも知らなきゃ間違えるし、あまり気にせずに好きな方で言えばいい。おかしかったらきっと周りの日本人が正しい方を教えてくれるからww。
…、って改めて思い出してもヒドイな。しかも今はちゃんと調べて「にじっさい」って書いてるけど、思いっきり「にじゅっさい」って発音してしまってたし。
郭くん、スマヌ。
キミの質問は難しすぎたよ…。
外国の人とコミュニケーションして、理解を深めるには相手の国の言葉や文化を勉強するだけではダメなんだね。ちゃんと自分の国のことも勉強しとかないと。
あーでもよく考えたらオランダ語まだ全然しゃべれないんだった。早く日本人に日本語で質問できる郭くんと同じようにオランダ人にオランダ語で質問できるようにならないとな~。
う~む、まだまだ勉強しないといけない事だらけ、だね…(笑。
4 件のコメント:
たしかにハタチて、ややこしいね
はたちの語源
20 wikipedia
みそじの「じ」は、ハタチのチと同じなのね。
>cohue さん
へぇ、ハタチって二十歳ってだけじゃなくて二十の意味もあんだね。知らなかった。今度郭くんに会ったら教えてあげよう。
日本の事聞かれて「さぁ、知らない」って言いたくないもんな~。小学校で英語教えるのもいいけど、日本語もちゃんと教えて欲しいね。
そういうときこそ、日本語学科の嫁の出番ですよ。
ちなみに、もしあたしが生徒に質問されたら…
「どっちでもいーよ」www
>EYE
お、プロの方からコメント頂けるとは、恐縮です。実は、外大に日本語学科なんている?って思ってましたが、やはり必要なようですww。
先生なんかやったら生徒からの質問攻めがすごそうだね。お疲れさーん。
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